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必要になってから、必要なことだけに絞って勉強する。これが泥縄式勉強法です。.なぜ泥縄式勉強法がいいのか。効率的なのか。それは勉強する目的が先に決まっているからです。勉強する目的が決まっているのだから、目的を実現するための手段だけに絞って、勉強すればいいのです。非常に効率がいいのが当たり前なのです.。
具体的には、波平塾的時給生活など本気で取り組めばそんなに時間をかけなくても理解できるかもしれないということです。下記に引用させていただいている間瀬氏のお話ような高尚なものではないのですから。まぁ稼ぎも遠く及ばないことでもあるが… |
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泥縄式勉強法の勧め
間瀬 誠氏「泥縄式学習のすすめ」より
都道府県別の魚介類の消費の特徴を調査(エクセルでデータを処理)
昨年の暮から、水産物の生産流通の調査研究のお手伝いをすることになりました。まず、手始めに、都道府県別の魚介類の消費の特徴をつかむことになりました。
総務庁統計局から毎年、家計調査年報が発行されています。そのデータから都道府県別の魚介類の消費の特徴を読み取ろうというのです。膨大な数字を眺めているだけでは何もわかりません。これは表計算でデータを処理して見ないと何も出てこない。幸い、昨年暮に買ったパソコンがあるので、これを活用しな手はない。というわけで正月早々、エクセルの本を買ってきて、それを字引のように引きながら、@データベースをつくり、A表計算をすることにしました。
今回の仕事は、水産物の生産と流通に詳しい友人のコンサルタントのお手伝いでしたので、彼から私に「A県の特徴は××と考えられるので、それを検証してくれ」と表計算を始める前に依頼されていました。
私の作業は、次の2つでした。
@ 家計調査年報の都道府県別1世帯当りの年間の品目別支出金額、購入数量の表から該当する品目のデータをインプットして、データベースを作ること。
A 仮説をたてて、それを示すと思われる数字を算出すること。それを降順に並べ替えて、A県の序列を求めること。そして、仮説を検証すること。
しかしながら、これだけで単純には終りませんでした。理由は2つ。一つは家計調査の品目構成が、われわれの意図する調査項目にきちんと対応していなかったこと。もう一つは、A県が全国で一番というほどの特徴がないこと。
本をしらべていて、エクセル97にはマップ機能がついていて、日本の地図の上で、47都道府県に色の濃度で数字を表現することができることが分かりました。これを使って、計算した数字を濃度で表現させてみると序列では読み取れなかった都道府県別の特徴をマクロに知ることができました。
泥縄式勉強法の勧め
今回の仕事がうまく処理できた理由を考えてみると、
@ 一番よかったことは、始めに「A県の特徴は××と考えられるので、それを検証してくれ」と依頼されていたことにありました。表計算をする前に、どんな計算をするのかを考える必要があります。エクセルで「どんな計算ができるか」ということは本に書いてあります。しかし、「何を計算をすればよいか」は書いてありません。何を計算するか、どんな計算をするかは、どんなことを検証したいかによって決まるのです。
何を検証したいかが決まって、仮説を立てて、何を計算するかを決めるのです。
A エクセル97の中にマップ機能がついていて、その中に日本の都道府県単位の表現があったこと。
仮説を立てて、計算し、ソーティング機能で簡単に県の序列を付けてもそれで特徴を掴むことはなかなかできません。それは、47都道府県中第何位といっても、特に上位になければ特徴だとは言い切れないのです。それが、地図の上に色の濃度として、表現されるといろいろな地方、グループとしての把握が可能となり、地図の色から、マクロに特徴を掴み取ることができたのです。
調査結果については、チャンスを見て、公開していきたいと考えております。
いつものことですが、今回も泥縄式の勉強でした。「必要になってから、必要なことだけに絞って勉強する」これが泥縄式勉強法ですが、今回も十分間に合いました。
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